2015年5月27日水曜日

NAFTAに学ぶTPP

TPPは、大国の賃金が下がるだけでなく貧困国もより貧困になると思う。



1、危機が迫るメキシコの農村 『壊国の契約 NAFTA下メキシコの苦悩と抵抗

カナダとともにTPP(環太平洋連携協定)への参加を表明したメキシコ。そのメキシコは1994年に北米自由貿易協定(NAFTA)を締結して以降、米国から安いトウモロコシの輸入が急増し多くの農家が苦境に立たされているという。若者は農村から米国に出稼ぎに行き人口減で農村の荒廃も進んでいる。

つまり、関税撤廃やISD条項を認め、
農業を含めた全品目を解放した結果、
メキシコの農業は壊滅状態になったわけです。

でまあ、壊滅状態になったメキシコの元農家の方たちは
何と麻薬を作って、アメリカに輸出することで
生計を立てているという
状況が生まれてしまったんですね。


これによって、麻薬による犯罪率が上昇し、
麻薬ギャングが横行、警察もろくに機能しなくなっているのが
現在のメキシコの姿なわけです。




閲覧注意! グロ!!
麻薬ギャングと戦った勇敢な女性市長がいたんです。
何故か今の市長も女性、それも若い美人の人だったと思う。


3、メキシコ 麻薬戦争 閲覧注意!覚悟必要超グロい写真ばかり。



4、短くまとめると

メキシコーアメリカで協定結ぶ。
アメリカのトンモロコシ強すぎ。メキシコ農家壊滅。
メキシコの主食のトンモロコシはアメリカ依存
バイオ燃料大流行。輸出なんてするかボケ
(メキシコへの輸出よりバイオ燃料生産を優先)
メキシコ食糧難。餓死は出るはで治安悪化
元農家、失業治安悪化。 もう麻薬作るわ。
ギャングが支配する魔境完成。


※最大の麻薬消費国、アメリカと地続きで隣の国というのが不幸ですね・・



5、「プラン・メキシコ」麻薬撲滅に名を借りたNAFTAの軍事化
http://democracynow.jp/video/20080731-2
国への密売で年間数百億ドルを稼ぎ出す麻薬ビジネスをめぐり、兵士や警官が射殺され、多数の市民が巻き添えになっています。カルデロン大統領の就任以来、 4千人以上が麻薬がらみの犯罪で殺されました。原因の一つは街にあふれる米国製の武器です。ブッシュ政権の規制緩和で自動式ライフルが買いやすくなり、毎 日2千丁の火器が米国からメキシコに密輸されています。国境管理の強化は、麻薬と移民の流入を防ぎたい米国側の望みであるだけでなく、武器流入を防ぎたい メキシコ政府の要求でもあります。しかし、その裏には別の思惑もあるようです。



6、麻薬密売組織VS政府 死者7000人 メキシコ『内戦状態』
アメリカは、自分たちが非合法の麻薬の主要な消費者であるという責任を、ほとんど認識していない。しかし、アメリカ議会は、メリダ法案を可決した。これは、麻薬戦争を戦っているメキシコに対する治安対策の補助金を4000万ドル(約38億円)から4億ドル(約380億円)に引き上げるというものだった。
 これがメキシコの助けになるだろうか?
不幸なことに、この補助金の額は、アメリカがメキシコの麻薬組織に供給している資金の額とは比べ物にならない。アメリカの麻薬使用者たちは、メキシコの麻薬組織に年間120億ドル(約1兆円)を供給している。アメリカ政府はその資金の流れを断ち切ろうとはしていない。



メリダ法によって、アメリカはメキシコ政府に対して、洗練された装備を供給することを約束している。その装備とは、ヘリコプター、スピードボート、コンピュータ・データベース、調査システム構築などである。しかし、麻薬組織がアメリカの市場から調達してくる武器、そのほとんどは非合法であるが、それらによって、麻薬組織は、メキシコの警察や軍隊も凌ぐほどの実力を保有している。アメリカ・メキシコ国境沿いにあるガンショップは7000ほどある。1マイルごとに3軒はある計算になる。それらのショップでは、手りゅう弾、手りゅう弾ランチャー、AK-47マシンガン、警官殺し(cop killerと呼ばれる強力な銃、そしてケヴラー防弾チョッキを貫通するほどの弾丸を売っている。これらの武器は、メキシコに流れるが、それらをアメリカの国境警備隊が確認することはほとんどできない。




7、メキシコの汚い麻薬戦争

米国からの支援は軍事中心で、メキシコ軍の力が強まり、政府に浸透して市民を攻撃しています。軍は行く先々で住民をおびえさせ、やりたい放題に武力を行使しており、2006年末に麻薬戦争が始まって以来、12千人もの死者が出ていますが、そのうち兵士はわずか72人。バウデン記者は、これは軍によるクーデターに等しいと言います。
社会全体の軍事化は経済を崩壊させ、撲滅どころかむしろ麻薬への依存度を高める結果になっているようです。麻薬によるメキシコの外貨収入は年間300億~400億ドルですが、出稼ぎ労働者からの故郷への送金は正規のものに限れば200億~250億ドル程度です。もはや麻薬なくして経済が立ち行かない状態で、麻薬産業は社会の隅々に根をおろしており、力づくで根絶することはできません。
さてメキシコ社会の軍事化に一役買っているのが武器密輸です。規制が緩い米国で合法的に入手した銃が簡単に国境を越えて入ってきます。密輸を防ぐのは困難ですが、かといって米国で銃規制を強化するというのは当面の選択肢にはならないでしょう。協力な圧力団体が銃規制を許さないからです。しかし、その銃で殺されていくのは犯罪者や軍人ではなく、メキシコの貧しい民衆です。




8、モンサント関係

主食のトウモロコシが・・・。


9、ついでにモンサント知らない人へ

モンハンで知る 「TPPの先にある恐怖 モンサント」

http://www.nicovideo.jp/watch/sm16246678


10、「グローバル化の終着点は何か」(山下惣一「海外から日本農業を考える」、『全国農業新聞』
http://twishort.com/tGqic
「…NAFTA後、メキシコ農業はどうなったのか。先日、農業誌を読んでいたら、自由貿易推進でメキシコから米国への農産物輸出が増え、フロリダのトマト農家が倒産したりしているけれど、輸出されている大半はメキシコ農民が作ったものではないと書いていました。
 安い米国産トウモロコシの輸入で廃業したメキシコ農民の土地を米国企業が買い、その企業が作って米国に輸出している。米国が得をしたとか、メキシコが得をしたという話ではなく、国境を越えて一部の企業が得をする仕組みだと言うことです。(中略)
 大規模農業の対極には膨大な土地なし農民がいて都市にはスラムがあり、貧富の差が大きく治安が悪い。これが幸せな社会、幸せな農民の姿とは思えないんですよね。…」



※アメリカ、武器輸出非合法だけどわざとだと思う。(ヤギヌマ)